企業向け:活動報告Activity Reports

2022年12月13日

メディア関係者様

プログラム

館内無料ガイド

行程

館内無料ガイド(30分)
館内無料ガイド
① 東⽇本⼤震災と釜⽯
② 鵜住居地区防災センターの出来事
③ 釜⽯の⼦どもたち
3つの展示室についてご案内いたしました。

感想

♦伝え方や日頃の訓練などから、いざという時の行動が変わってくるという事が身に染みて、情報を伝える立場としても、単語や伝え方1つとっても丁寧にやらなければいけないと身が引き締まった。寒い時期にみんな自分達を信じて避難行動をとった小中学生達が、どんな思いでより高い所へ上っていったのかと、不安や恐怖を覚えた。
♦「避難場所」と「避難所」の違いがこれほどまで多くの人の命を失う結果を招いていたことを知らず、微妙な言葉の使い方が後に大きな影響を及ぼすのだということを、言葉を使う仕事に携わる者として改めて肝に銘じた。
♦自分が育った地域と比較して、鵜住居地区の小中学生の避難意識の高さに驚いた。子供たちが率先して避難することで大人にも影響を与えることができる。地域局でも日頃からの避難意識を若い世代に働きかけられるような企画や番組を継続して発信していくことが重要だと思った。
♦多くの子供の命が助かった事実は素晴らしいと感じつつ、歴史的に津波の被害を受けてきた三陸で、あの場所に小中学校があったことに、災害の記憶の風化や伝承の難しさを実感しました。鵜住居防災センターがあった周辺では多くの方が亡くなっており、小中学生の避難行動は、さまざまなことが起こった釜石の中で、あくまで一つの幸運な出来事だったとも感じました。
♦実際に被災者の方の話しを聞くことや釜石東中学校の生徒がどんな地域を走って逃げたのか現場で感じることが出来て良かった。津波がどこまで来たのかを逐一確認しながら生徒たちが逃げた経路をたどることで当時の情景が浮かぶようだった。
♦避難経路を実際に体験することで、もともと防災テキストなどで知ってはいましたが、想像以上のものであることを実感しました。ここまでまさか津波がきたとは…。今後の大きな災害に備え、ハザードマップを知るだけでは足りなく、想像以上のことが起こりうること、さらにその「想像以上」が東日本大震災の時はということを被災地でも学ぶ重要さを痛感しました。
♦大きな地震があった後にみんなで逃げようと判断してそこまで登って行った人たちが本当にいたんだということを、現場に行くことで感じられた。津波が来るのを見て、生きるためだけに、それだけを考えて逃げたという言葉が一番心に残った。
♦震災当日の避難行動をめぐることで印象的だったのは、外の風景だった。新しい建物と古い建物の境界線が恐ろしいほどくっきり出ていたことから、当日の被害が生々しく想像された。
♦坂を登っていても海は見えず、近くまで迫ってきたところで津波に気づいた恐怖と、「生き延びたい」と本能で逃げたという死と隣り合わせの状況は、訪れた日の静けさからは想像し難かった。一瞬にしてすべてが飲み込まれた光景が、どんなに小中学生たちに恐怖の記憶を植え付けたのか、思いを馳せた時間となった。「もしもあの日学校が無く、休日で家にいても避難していた」という言葉や、事前に視聴した番組で子供たちが率先して逃げたというお話から、防災学習は子供たちの中にしっかり根付くと分かった。